子どもの歯が生え変わる時期・順番と歯並びで注意すべき4つのこと

子どもの口腔内は、ある時期を境に劇的に変化していきます。その始まりは、最初の乳歯が生えてくることです。最初の乳歯は生後6ヵ月ほどで生え始め、全ての乳歯が生えそろうのは生後2年を過ぎたくらいです。

もちろん、体の発育と同様に、歯の発育も個人差がかなりあります。ですから、お子様によっては3歳になってもまだすべての乳歯が生えそろっていないケースも十分あり得るのです。

子どもの歯の特徴

乳歯と聞いても、実際どういった形をしていたのかを覚えている人は少ないのではないでしょうか。子どもの歯である乳歯は、大人の歯である永久歯とは異なる特徴をいくつか持っています。

永久歯より本数が少ない

乳歯は生えてくる本数が永久歯より少ないのです。通常、永久歯は28本、親知らずを含めると32本生えてきます。

一方、乳歯は全部で20本しか生えてきません。これも、子どもの小さな口腔内を想像すると容易に理解できるかと思います。あの小さなスペースには、32本もの歯を収めることは不可能なのです。

乳歯はエナメル質と象牙質が薄い

それから、乳歯と永久歯には構造上の違いも存在しています。歯は最も外側にエナメル質があり、その下は象牙質で覆われています。乳歯は永久歯と比べると、エナメル質と象牙質が薄くなっているのです。

つまり、外部からの刺激に弱いという性質を備えていますので、簡単に言えば、永久歯よりも虫歯になりやすいです。このように、細かく見ていくと、乳歯には永久歯と異なる特徴がいくつもあることがわかります。ですので、永久歯と同じものとして考えるのはあまり良くありません。

子どもの歯が生え変わる時期

子どもの歯である乳歯は、ある時期を迎えると大人の歯である永久歯へと生え変わっていきます。最初に生えてくる大人の歯は、第一大臼歯と呼ばれる奥歯です。6歳に生えてくることが多いため、6歳臼歯とも呼ばれています。ですので、6歳前後を子どもの歯が生え変わる時期とお考えください。

ただし、乳歯から永久歯への生え変わりは、短期間で完了するようなものではありません。1本1本ゆっくりと生え変わっていくものなので、全ての乳歯が永久歯へと生え変わるには数年を要します。目安としては、12歳くらいをお考えください。中学に上がるくらいの年代で、全ての永久歯が生えそろうことが多いです。

子どもの歯が生え変わる順番

子どもの歯は、ある程度の規則性を持って生えてきます。個々人の発育状況や人種によっても異なる部分はあるのですが、ここでは一般的な日本人の子どもについて説明していきます。

まず、子どもの歯である乳歯は、下の前歯から生え始めます。時期としては生後6ヵ月くらいです。

次に、上の前歯が生え始め、臼歯、犬歯と続いていきます。最後には一番奥の臼歯が生えてきます。これが2歳~2歳半くらいの時期です。そうして合計20本の乳歯が生えそろうのです。大人の歯である永久歯よりも8本少ないところがポイントです。

大人の歯が生える順番

せっかく生えそろった乳歯ですが、ある時期を迎えると、自然に脱落していきます。これが子どもの歯の生え変わりです。子どもの歯の脱落は、下から生えてくる永久歯に影響を受けます。つまり、子どもの歯が生え変わる順番を知るためには、永久歯が生えてくる順番を知る必要があるのです。

最初は下顎の第一大臼歯

永久歯は下顎の第一大臼歯から生え始めます。6歳臼歯という別名がある通り、6歳ごろに生えてくるのが一般的です。次に、上顎の第一大臼歯が生えてきます。奥歯から生え始めるというのが特徴です。

続いて、下顎の前歯が生えてきます。中切歯と側切歯と呼ばれる前歯で、下顎が生えそろうと、今度は上顎が生え始めます。この時点で、子どもの年齢は7歳くらいです。ここまでの順番は、日本人の中でもかなり共通しています。

その後、生えてくる順番には、何パターンか存在しています。最も頻度の高いパターンでは、第一大臼歯と前歯が生えそろうと、今度は第一小臼歯が生えてきます。続いて、犬歯、第二小臼歯、第二大臼歯という順番で生えてきます。

こうして全ての子どもの歯が生え変わるのは、12歳~13歳を迎えた頃です。ただし、繰り返しにはなりますが、歯の生えてくる順番は個人差が非常に大きいため、あくまで目安としてお考えください。

子どもの歯並びをキレイに保つために注意すべき4つのこと

子どもの歯並びに関して、まず知っておいて頂きたいことがあります。それは、乳歯列と永久歯列では、かなり異なる点があるということです。これは、子どもの歯並びをきれいに保つ上でも重要なポイントといえます。

1. 正常でも歯並びが悪く見えることがある

子どもの歯は大人の歯と比べて、大きさや形、生えてくる本数も違っています。そのため、乳歯列の時期は歯並びがとても悪く見えることが多々あるのです。

具体的には、歯と歯の間が大きく開いているように見えます。いわゆる「すきっ歯」と呼ばれるような症状が、前歯だけでなく歯列全体で見られることもあるのです。

一見すると、歯並びがとても悪いように見えますが心配はいりません。なぜなら子どもの歯は、大人の歯が生えてくることを見越してスペースを確保しているのです。もしも、20本の乳歯が隙間なく、歯列に収まっていたら、次に生えてくる28本の永久歯が収まり切りません。ですから、乳歯の段階での歯と歯の隙間については、例外を除けば気にする必要はないといえます。
例外とは上唇小帯の位置異常による正中離開(すきっ歯)です。こちらは形成手術を行えば改善できます。なるべく早い時期で永久歯が生え揃う前に行うのが良いです。

2. 虫歯は歯並びを悪くすることがある

乳歯列期における歯列の乱れは、それほど憂慮するものではありません。けれども、乳歯の形が著しくおかしかったり、黄ばみや黒ずみなど、歯の変色や着色が目立つ場合は歯科を受診することをお勧めします。

まず第一に、乳歯の色や形に異常が見られる場合は、何らかの病気にかかっている可能性があるからです。最も多いのが虫歯です。子どもの歯である乳歯は、エナメル質や象牙質が薄く、虫歯になりやすい傾向が強いです。また子ども、糖分が豊富に含まれた間食を頻繁に行います。そうして虫歯が誘発され、歯を変色させたり、溶かして形をいびつにすることがあるのです。

ここで重要なのが、乳歯の虫歯を放置すると、結果的に歯並び全体を悪くする可能性があるという点です。時が来れば、乳歯はすべて抜け落ちて、永久歯に生え変わります。それなら虫歯が原因で抜け落ちようが、特に変わりはないようにも思えます。けれどもそれは大きな間違いです。

虫歯菌は、周りの歯にも感染を広げていきます。それは、乳歯の下に埋まっている永久歯も例外ではありません。もしも乳歯の虫歯がまだ生えてきていない永久歯に感染してしまうと、生えてきた時点ですでに歯質がボロボロになってしまっていることもあり得るのです。あるいは、正常に発育できないこともあります。ですので、乳歯の虫歯を放置することは歯列全体に悪影響を及ぼす可能性があるといえるのです。

3. 生え変わりの時期のズレは歯並びに悪影響

正常な歯列を獲得するためには、それぞれ適切な時期に歯が抜けたり、生えてきたりしなければいけません。この時期がズレてしまうと、歯の並びも全体にズレることあるのです。そして乳歯の虫歯は、乳歯が抜ける時期や永久歯が生えてくる時期を乱す原因となりますので、注意が必要です。

例えば、正常な時期よりも半年早く、乳犬歯が抜けてしまったとします。本来、最初に生えてくる永久歯は大臼歯ですので、場合によっては先に犬歯が生え変わってしまうこともありえます。そうなると、子どもの歯の生え変わり全体が乱れてしまい、歯の並びにも悪影響を及ぼしてしまうのです。虫歯によって乳歯が早期に抜け落ちることで、逆に永久歯の生え変わりが遅くなることもあります。ともあれ、乳歯の虫歯は見つけ次第、すぐに治療を施すことが賢明であるといえます。

4. 口腔習癖が歯並びを悪くする

子どもの歯並びを悪くする原因として、口腔習癖を挙げることができます。口腔習癖とは、指しゃぶりや舌を前に突き出すような習慣です。こういった癖がある子どもは特に珍しくはありませんが、永久歯が生え変わる時期になっても続いているようであれば、治療を施す必要が出てきます。なぜなら口腔習癖は、歯並びを著しく悪くすることがあるからです。

前歯に圧力が加わることで出っ歯を誘発

実際に指をしゃぶってみるとわかると思いますが、かなりの圧力が前歯に伝わっています。これを日常に行っていると、前歯が前方へと傾き、出っ歯と呼ばれる歯列不正を生んでしまうのです。舌を突き出す癖も、前歯に同じような圧力を与えるため、出っ歯を誘発するといえるでしょう。

ですので、指をしゃぶったり、舌を突き出すような習癖がある子どもに対しては、親御様の方から注意してあげることが望ましいです。口腔習癖は無意識に行っていることも多く、本人では気づきにくい場合が多いのです。

口が開いていると出っ歯になる

子どもの歯並びを悪くする原因に、開口と呼ばれる症状があります。文字通り口が開いている状態で、子どもには比較的多く見られるものです。日常的に口がほんの少し開いているような状態ですね。実はこの開口も、子どもの歯並びを悪くする可能性があるのです。

本来、私たちの口はきちんと閉じており、唇からの圧力が前歯へと伝わるようになっています。これが日常的に開いていると、唇から前歯へと伝わる圧力が減少して、前歯が前方へと発育しやすくなってしまうのです。その結果、誘発されるのが出っ歯です。もちろん、運動をして息が切れていたり、話をしている時などは口が開いていても何ら問題はありません。

まとめ

子どもの歯が生え変わる時期は、日本人でだいたい共通しています。その時期が大幅にズレると、歯列に悪影響を及ぼすことがありますので注意が必要です。子どもの歯が生え変わる大まかな時期を知っておいて、異常が感じられたら歯科を受診しましょう。

歯並びへの影響は、生え変わりの時期だけではなく、虫歯や口腔習癖など、他にも様々な要因が絡んできます。ですから、子どもの歯並びをキレイに保つには、生活習慣や体の発育状況など、いろいろなことに注目していく必要があります。

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