初めて入れ歯を作る場合、気をつけた方がいいことは?
歯が抜けてしまい、初めて入れ歯やインプラントをご検討される場合、いろいろな点を考慮し、さまざまな案をご検討いただくことかと思います。
当院にもそのような患者様が多くいらっしゃいますし、どのようにしたらよいか質問を受けることが多いため、今回の記事では、初めて入れ歯を作る際にご考慮いただきたいポイントをご紹介します。
大きく分かれるのは、費用をかけるかかけないか
治療を保険診療の範囲で行うのか、自費診療で行うのかでかなり変わってきます。何が変わるのかといいますと、製作方法と費用、そしてその効果です。
具体的に保険診療の場合と自費診療の場合の特徴についてご紹介します。
費用をかけない場合(保険診療)のデメリット
①保険で入れ歯を作る場合、高確率で作り直しが必要になる
咬み合わせの状態によっては、作った入れ歯を1~2年で作り変えをすることになってしまいます。
②咬み合わせの回復を目的としているのに、実は歯が次々に抜けていってしまう
これは、クラスプという金属のバネが原因です。クラスプとは入れ歯を固定させるために、残っている自分の歯に付ける留め金です。
クラスプの設計が悪いために、入れ歯を支えている歯(クラスプがかけられている歯)が徐々に弱ってグラグラになり、最後には抜けてしまいます。
歯が抜ける原因の一つは「入れ歯」の種類や設計と言えます。
年齢のせいと思われる方が多いですが、意外にそうではないのです。
歯周病などの細菌による影響の場合もありますが、割合でいうと少ないと言えます。いくら歯磨きをしても、歯が抜けてしまう方はいらっしゃいます。咬み合わせのバランスをいかに回復できるかが、その後、どれだけ自分の歯を残せるかにつながります。
ですから、初めて作る入れ歯の選択ミスや咬み合わせの不具合が一番影響が大きいと考えています。
費用をかけて(自費診療で)、自分の歯を残すメリット
自費診療では、作製方法や材料や設計に制限をかけずにより良い方法を選択します。目的は咬み合わせなどの機能や見た目の改善をすることです。さらに、その状態を長い期間継続することにあります。
当院で採用しているドイツ式のテレスコープシステムによる入れ歯は患者さんの状態に合わせて、自分の歯を最大限に利用するオーダーメイドの入れ歯です。
治療する側としては、
・見た目も整えられて、入れ歯であることを気付かれにくい
・夜寝るときも外さないで良く、食後などの清掃時のみ取り外す
・日々の生活も快適によく噛める
という特徴を持つ、テレスコープシステムによる入れ歯を提供したいと考えております。
初めて入れ歯を作る場合、お悩みも多いことかと思います。入れ歯に興味をお持ちの方は、ご質問やご不明な点などお気軽にご相談いただければと思います。
神奈川県茅ヶ崎市 岩田歯科医院 院長 岩田直之